独TUIが旅行BtoB「ホテルベッズ」売却へ、日本市場での営業は継続して積極展開

ドイツ拠点の大手旅行会社TUIグループは2016年4月28日(現地)、同社ウェブサイトにて同グループ傘下の世界的旅行卸売企業(ホールセラー/BtoB)ホテルベッズグループの売却を発表した。売却先は英投資会社シンベン・キャピタル・マネジメント社およびカナダのペンション・プラン・インベストメント社で、売却金額は12億ユーロ(1ユーロ125円換算で約1500億円)。2016年9月末には手続きを終える見通しとしている。

ホテルベッズグループは、120か国以上の旅行代理店やツアーオペレーターに対して宿泊施設を提供する事業を展開中。TUIグループのコア旅行事業とは異なるビジネスモデルと位置付けられ、切り分けた経営がなされていた。TUIグループCEOのFritz Joussen氏は今回の発表にあたり「今回の事業売却に関する合意は、ホテルベッズの将来とTUIグループの株主およびコア事業の成長にとってすばらしい成功である」とコメント。売却後も引き続き、互いの事業戦略や強みを通じた強固な関係を築いていく方針としている。

なお、ホテルベッズは現在、日本市場での営業強化や顧客企業サポートを積極的に展開しているところ。日本オフィスは、2015年末に開設した名古屋支店のほか、東京・大阪の3拠点を中心に、引き続き営業強化を進める方針だ。



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