KNT-CT決算1-3月期、需要停滞期で赤字に、取扱額は海外旅行が苦戦・訪日は3割増

KNT-CTホールディングスは2016年3月期(2016年1月1日~3月31日)の連結業績を発表した。KNT-CTでは2016年2月の取締役会で定款を変更し、事業年度を4月1日~翌3月31日までに変更。そのため、2016年3月期の決算は1月~3月までの3か月間が対象となる。

これによると、売上高は849億7100万円で、営業損失26億5100万円、経常損失26億4500万円、当期純損失18億4300万円となり、赤字決算となった。決算期の変更のため、前期比増減率の記載はなかった。

ただし、取扱額になるが、KNT-CTでは2016年3月の取扱額実績とともに、1~3月の累計の結果も発表。これによると、2016年1~3月の国内旅行の取扱額は前年比1.7%減の636億8027万7000円、海外旅行は7.0%減の324億3755万9000円、訪日旅行は31.4%増の36億6256万2000円で、総取扱額は2.1%減の1021億486万3000円だった。

連結業績についてKNT-CTでは、国内旅行は堅調だったものの海外旅行は相次ぐテロの影響で欧州方面を中心に需要が減少傾向。訪日旅行は東アジアや東南アジアの旅行客を中心に引き続き好調な推移だったと説明する。

こうした状況の中、成長分野の訪日旅行事業やスポーツ事業、地域誘客交流事業に経営資源をシフトする事業構造改革を推進してきたが、本会計年度が年間でも旅行需要が最も落ち込む時期にあたることもあり、このような結果になったという。2月に発表した2015年12月期(2015年1月1日~12月31日)の連結業績では、減収もコスト削減等で増益を実現し、黒字決算だった。

2017年3月期の連結業績予想(2016年4月1日~2017年3月31日)については、売上高4318億円、営業利益40億円、経常利益42億円、当期純利益22億円を見込んでいる。

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