長崎商工会議所が観光アワードで大賞、「世界一の夜景都市めざして」に ―日本商工会議所

日本商工会議所:報道資料より

日本商工会議所はこのほど、「平成28年度 全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を発表した。このアワードは、商工会議所の模範となるような観光振興活動を選定するもの。9回目となった今年の大賞は、長崎商工会議所の「世界一の夜景都市をめざして ~青年部の提言を地域一体で実現~」に決定した。
そのほか、「振興賞」として結城商工会議所(茨城県)と日光商工会議所(栃木県)、「観光立“地域”特別賞」には岐阜商工会議所(岐阜県)と一宮商工会議所(愛知県)が、「奨励賞」として天童商工会議所(山形県)、西宮商工会議所(兵庫県)、岡山商工会議所(岡山県)が受賞。今回から設置された「広域連携特別賞」には、「東北六魂祭」等を実施している仙台・青森・岩手・秋田・山形・福島の6商工会議所(1グループ)が選定された。

大賞となった長崎商工会議所の取り組みは、長崎の夜景観光の復活に向け、商工会議所青年部の提案により官民連携体制で発足した「長崎夜景プロモーション実行委員会」が実施。2013年以降、市民や長崎港周辺の事業所、ホテル、駅、空港といった公共施設も参加して美しい夜景を実現した成果が、SNSや動画を通じて国内外に拡散されるに至った。2015年の観光客数は、過去最多の669万人を達成し、宿泊客数や観光消費額が増加。宿泊滞在型観光の潮流につながったという。

茨城県・結城商工会議所は、田植えや屋根のふき替えなどでの共同作業を示す「結い」をテーマにプロジェクトを展開。地元の歴史的な街並みを活かして音楽ライブや芸術家の作品展示などを推進したことが、多大な経済効果につながった。また、2013年以降開催している音楽祭は「街フェス」のモデル的なイベントとしても注目を集めた。

栃木県・日光商工会議所では、東日本大震災以降の低迷から完全回復に至っていない地元の復興を目指し、中心市街地と観光を結びつける「日光・鬼怒川ゲートタウン構想」を推進。道の駅を拠点とした観光客誘致にも成功。その後も新商品の開発や複数の観光プログラム、外国人観光客向けの「指さし会話シート」作成といった取り組みを積極的に継続している。

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