福島・郡山市のABC商事(旧・熱海荘)が破産開始決定、負債額は約4億円、「熱海荘」は別法人が営業継続

東京商工リサーチによると、福島県郡山市熱海町の旅館事業者ABC商事(旧:熱海荘)が2016年6月1日、福島地裁から破産開始決定を受けた。負債額は約4億円。現在は別法人が「熱海荘」の営業を継続している。

同社は1945年に創業し、郡山市・磐梯熱海温泉で「熱海荘」を経営。1996年には金融機関から約3億5000万円の資金を調達して大規模なリニューアル工事を実施。その効果があって最盛期には約1億5000万円の売り上げを計上していたが、設備投資資金が負担となり赤字となっていた。

その後、同業との競合や個人消費の低迷などにより2010年1月期の売上高は約7400万円までに低下。大幅な債務超過に陥った。同年9月には福島県信用保証協会が代位弁済を実施、翌2011年3月には金融債務の一部をサービサーに譲渡。その後も営業強化の効果が見られず、2015年6月には第三者に旅館事業とその不動産を譲渡。2016年1月に商号をABC商事に変更し、今回の措置に至ったという。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…