日本の旅行消費総計が24.8兆円に、前年比3.2兆円の大幅増加、宿泊旅行単価は5万円台に ―観光庁2015年(確報)

観光庁の旅行・観光消費動向調査によると、2015年年間値(1~12月期)の国内旅行消費額(確報)は、前年比10.8%増の20兆4090億円で、2014年と比べて約2兆円の大幅な伸びを記録。東日本大震災前の2010年(20兆4354億円)に続く数字となった。

また、国内旅行、訪日外国人旅行、日本人海外旅行(うち国内分)の消費額を合算すると、2015年の日本での旅行関連消費額は合計24.8兆円となり、前年よりも3.2兆円増となることがわかった。

国内旅行消費額は宿泊旅行が13.8%の大幅増

国内旅行消費額のうち、日帰り旅行は1.5%増の4兆5970億円、宿泊旅行は13.8%増の15兆8120億円。観光庁では、2014年の消費税増税による低迷からの反動のほか、北陸新幹線開業の好影響や9月のシルバーウィークなどがおもな増加要因とみている。日本人国内旅行消費額の推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

宿泊旅行単価は5万円の大台に、延べ人数も宿泊旅行がけん引

2015年間の日本人の延べ国内旅行者数は、前年比1.6%増の6億472万人。そのうち宿泊旅行は5.3%増の3億1299万人、日帰り旅行は2.1%減の2億9173万人。日帰り旅行の減少を宿泊旅行がカバーするかたちとなっている。

日本人国内旅行の1人一回あたりの旅行単価は前年比9.1%増の3万3750円。そのうち宿泊旅行では前年比8.1%増の5万520円、日帰り旅行は3.6%増の1万5758円。宿泊旅行の単価は昨年よりも約4000円増加して5万円の大台に乗せた。

2015年の日本での旅行関連消費額合計は24.8兆円に

なお、先に発表された訪日外国人旅行者による消費額、および日本人海外旅行消費額(うち国内分)と合算すると、2015年の日本での旅行関連消費額は合計24.8兆円。訪日外国人による消費額増が主な要因となり、前年よりも3.2兆円増加した。日本での旅行消費額全体の推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

※UNWTO(世界観光機関)が他国との比較目的で策定した基準を使用した算出結果では、総合計が25.5兆円となる。

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