国内旅行の業況感、熊本地震の影響で九州が大幅下落 -JATA旅行市場動向調査(4~6月期)

日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2016年6月期)で、2016年4月~6月の国内旅行の業況感は7ポイント後退し、-13となった。3か月前は+3を見込んでいたが、-16の下落となった。3か月後の見通しは-3で、6か月後に+4への回復を見込んでいる。

業態別では、国内ホールセラー(-20)が60ポイント以上の大幅回復となったが、それ以外は後退。特にリテーラー1(総合、ホールセラー以外で取扱30億円以上の旅行会社)は-34で、前回の±0から大きく後退した。今回から対象となったネット系旅行会社は-33で、リテーラー1に次ぐ低数値となった。

方面別では京阪神(+9)が前回同様にプラスを維持したほか、北海道が21ポイント上昇し、+5となった。その他の方面はマイナスとなり、特に熊本地震のあった九州は-70と大きく後退した。

旅行会社のコメントを見ると、新幹線開業効果で北海道は道南地区を中心に好調だが、九州は地震の影響で低迷。また、訪日需要による宿泊施設の確保が困難という指摘も見られた。また、USJをはじめ、テーマパークが人気で東京と大阪は好調だという。

調査は2016年5月25日~6月10日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。548社のうち334社から回答があり、そのうち海外旅行の有効回答数は289社。

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