クラブツーリズムが独自バス開発、前方スライドで倒せる座席やベルト着用確認など新機能を搭載

クラブツーリズムはバスツアーの品質向上を目的に、バスメーカーおよびバスシートメーカーと共同で、観光バス車両「新型クラブツーリズム号」を設計した。同社バスツアーでの利用を標準化する方針で、2016年10月に2台導入し、2018年までに100台の導入を目指す。

新車両の設計は、2014年の「貸切バス新運賃・料金制度」の施行や安全なバスツアーに対する世間の関心の高まりを受けて検討を開始したもの。国内貸し切りバス安全運航基準を見直し、安全性と快適性を追求した。

例えば安全性では、上半身も固定できる3点式シートベルトと、観光バス車両として初のシートベルト装着確認システムを設置。また、衝突被害軽減ブレーキや運転注意力モニター、車線脱線警報装置、車間距離警報装置など、最先端の機能を搭載した。

一方の快適性では、観光バス車両として初めて、前方にスライドする電動リクライニング機能を用意。後部座席に気兼ねなく座席を倒せるほか、シート自体も座面や枕部分の形状にも配慮した。座席は9列、シートピッチは90センチ以上とスペースを確保したほか、これまで以上に車窓の景色を楽しめるよう、窓枠にはワイドガラスを設置。トイレ付きバスツアーの利用客から好評のトイレは、洗面台付きで用意した。また、前席にはコンセントとUSBも設けた。

【新型クラブツーリズム号の内部】

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