日本の伝統文化「からくり人形」、外国人の”驚き”が日本ならではの観光素材に 【旅に出たくなる動画シリーズ】

世界が驚愕、日本のからくり人形、実物を見てみたくなる驚きの技術力

日本の技術力の高さは世界が認めているところです。それは今に始まったことではありません。日本人の「その道を極める」というオタク的な気質は、さまざまな分野に浸透し、クオリティーに対するこだわりを深化させながら、日本を世界に冠たる技術大国に押し上げました。

今回紹介する動画は、外国人が驚く日本の伝統技術を紹介したものです。題材はからくり人形。オーストラリア人のカメラマンで日本の文化などをテーマに作品を撮り続けているマシュー・アラードさんが、若き人形師東野秀規さんの作品作りを追っています。

この動画では、ディテールにこだわる日本人の気質がよく表現されています。ここにも外国人が驚く日本があります。いや、日本人も驚く日本もあります。こうした驚きも旅のモチベーションのひとつです。


Karakuri(Vimeo:約3分半)

Karakuri from Matthew Allard ACS on Vimeo.

秀規さんの父親東野進さんは、大阪寝屋川を本拠とするからくり人形の制作・研究集団「夢からくり一座」の座長で、その長年の功績が認められ黄綬褒章も授与されました。秀規さんは、その日本の伝統文化を守るために、進さんの跡を継ぎました。

日本のからくり人形が文化的に開花したのは江戸時代に遡るそうです。最も有名な作品は、江戸時代後期から明治時代にかけて活躍した田中久重の「弓曳き童子」と「文字書き人形」。どちらも、一連の動作はからくりの域を超えて、美しい所作として万人を驚愕させました。ちなみに、田中は東芝の前身となる芝浦製作所の創業者。日本の技術は綿々とつながっています。

トラベルジャーナリスト 山田友樹

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