訪日外国人の宿泊施設への宿泊数が43カ月ぶりに減少、一方、九州地方は全体で2.8%減まで回復 ―宿泊旅行統計(2016年8月速報)

観光庁は2016年7月(第2次速報)と8月(第1次速報)の宿泊旅行統計調査の結果を発表した。7月の延べ宿泊者数は前年比0.4%減の4461万人泊、8月は1.0%減の5587万人泊といずれもマイナス遷移となっている(8月の数値は10月31日公表予定の第2次速報値で変更となる)。

宿泊者数の内訳は、7月は日本人が2.0%減の3762万人泊、外国人が8.9%増の698万人泊。8月は日本人が0.9%減の4994万人泊、外国人が1.8%減の593万人泊となる見通し。外国人延べ宿泊数は2013年2月以降42カ月連続で前年比プラスだったが、マイナスに転じることになる。また、震災の影響を受けた九州地方に関しては5月の18.4%減から6月は7.7%減、7月は2.8減まで回復している。

延べ宿泊者数の前年比較推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

客室稼働率では、7月は全体で61.9%、8月は69.5%。詳報のある7月について80%を超えた都道府県はシティホテルが11か所、ビジネスホテルが6か所、リゾートホテルが4か所で、いずれも前年同月よりも減少傾向となった。

ただし、大阪府は高水準で継続。シティホテルが91.1%、ビジネスホテルが89.5%、リゾートホテルが88.4%となり、いずれも全国でもっとも高い結果に。旅館は東京の68.4%が最高だった。九州は全体で57.1%となり前年より0.4ポイント減少。大分、宮崎、鹿児島のみがプラスに転じている。

都道府県別の客室稼働率(2016年7月 第2次速報)は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

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