タイ国政府観光庁、国王崩御で服喪期間の旅行者に注意呼びかけ、観光地・交通機関など平常通り

写真:AP通信(Wason Wanichakorn)

タイ政府観光庁(TAT)は、2016年10月13日にプミポン国王が崩御されたことを受けて、現地の状況や訪問時の注意点などを発表した。現在、タイでは国をあげての服喪期間となっているものの、観光地については基本的に平常通り。タイの観光産業はGDPの10%を占める主要産業となっており、全土で各関連機関が安全基準を引き上げ、TATが旅行者用のコールセンターで対応するなどして、訪問者に通常の旅程継続を呼び掛けている。

現在、多くのタイ国民は弔意を表すために黒・白の衣服を着用しており、TATは訪問者に対して不謹慎な言動を控えることや暗めの色の礼節をもった衣服を着用することを勧めている。TATのサイトも喪に服す白黒のモノトーン色に一変した。

タイ国政府観光庁のサイト(2016年10月15日現在のもの)

観光地では、国葬が行われるワット・プラケーオ(エメラルド寺院)と王宮は2016年10月20日まで特別休館に。その他、観光アトラクション・交通機関・銀行・病院・その他の公共サービスは平常通りに営業が予定されているという。

国内イベントでは、2016年11月12日~15日に予定されていたチェンマイ・イーペン祭りが中止に。その他、行事・イベントの多くは予定通り行われる予定としているものの、祝祭行事などは服喪期間に相応しい内容に変更される可能性がある。その他、不明点はタイ国内に設置されているコールセンター「1672」に問い合わせを呼び掛けている。

なお、TATによるとタイ政府はバーやナイトクラブなどの娯楽施設に営業の自制協力を求めているという。


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