外務省、インドネシア・ジャカルタでのデモ予定で注意喚起、暴動への発展を懸念

外務省は海外安全ホームページのスポット情報で、インドネシア・ジャカルタのデモに関する注意喚起を行なった。2016年11月4日昼の金曜礼拝後、ジャカルタ中心部でジャカルタ特別州知事バスキ・チャハヤ・プルナマ(アホック)氏を糾弾する大規模なデモが予定されており、一部報道ではデモが過激化して暴挙に発展する可能性が懸念されている。

これを踏まえ外務省では、デモがイスティクラル・モスク(インドネシア最大のモスク)から大統領宮殿へ異動する予定であることから、デモの実施場所にあたるモナス(独立記念塔)やジャカルタ州庁舎を含む周辺地域に近づかないように呼びかけている。

今回のデモは、アホック知事によるイスラム教を冒とくしたとされる発言を巡るもの。これまでもジャカルタを中心に各地でデモが発生しているが、11月4日のデモは、参加者数が2万人から3万人というこれまでにない大規模なものになる見通しだ。さらに、デモの参加を呼び掛けるパンフレットには、一部で同デモを「ジハード」(聖戦)と位置付けており、治安当局でも警戒を強めている。

デモの呼びかけに対して、インドネシア大統領ジョコ氏は10月31日付で声明を発出。公の秩序を重視するために治安機関に対して警戒強化を指示し、インドネシアの多元主義を維持する重要性を発言している。詳細は外務省の海外安全ホームページへ。

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