外国人に人気ホステルがコミュニケーションで動画ツールを提供、全館でWi-Fi環境整備も

ホステルチェーンK's Houseグループの「ケイズハウス伊東温泉(K's House Ito Onswen)」は周辺機器メーカーのバッファローと共同で、館内Wi-Fi環境と動画を交えたインバウンド向けコミュニケーションツールを提供開始する。施設全館でバッファローの高性能Wi-Fi環境を整備するほか、同社のデジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」サービスを利用可能とするもの。

ケイズハウス伊東温泉は、国の登録有形文化財に登録されている築100年の老舗旅館をホステルとしてリニューアルした施設。趣ある日本建築の姿や源泉かけ流し温泉、低価格の料金体系などが特に外国人に人気を博し、現在の宿泊者は約8割が外国人、その年間のべ宿泊数は1万泊を超えるという。

今回導入するフォトアルバム「おもいでばこ」は、バッファローが簡易デジタルサイネージとして提供中のサービス。施設スタッフが自作した館内の利用案内資料や動画を配信する。タブレットに対して一括同期ができるため、少ない初期投資で常に最新情報を配信できるメリットがある。

また、iPad専用アプリ「ポップキット(POPKIT)」が持つ翻訳機能「セカイPOP」とも連携する。この翻訳機能は中国語や韓国語などのネイティブが数分以内に人力翻訳対応をおこなうのが特徴。観光案内や困りごとの相談など、旅行者とのコミュニケーションツールとして提供できる。

今回の取り組みは、地域ネットメディア「伊豆経済新聞」を運営する加和太建設が両社のマッチングとコーディネイトをおこなったもの。2016年11月1日から実証実験としてサービスを開始。その結果を踏まえてさらに周辺観光施設や飲食店との連携を検討していく計画だ。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…