中国大手旅行シートリップが旅行比較スカイスキャナー社を買収、経営陣や世界各地のチームは維持へ

中国最大手のオンライン旅行会社(OTA)のCtrip(シートリップ/携程旅行網)が、旅行横断比較サイト(メタサーチ)大手のスカイスキャナー社を買収する見込みだ。2016年11月23日、シートリップはスカイスキャナー社の最大株主となることで、スカイスキャナー・ホールディングズと正式に合意。買収総額は約14億ポンド(日本円で約1960億円)となる。

両社の取締役会は、すでに今回の買収案を承認しており、今後は政府当局の承認手続きなどに入る。年末までには買収に伴う諸手続きを完了したい考えだ。スカイスキャナー社は、シートリップ・グループ傘下となるが、経営チームは存続。事業は独立した形態を維持するという。また、世界各地で展開するグローバル・チームや提供するサービスは従来通りとする。

シートリップの梁建章会長は、「世界最大の旅行検索プラットフォームであり、当社グループに迎え入れることができて嬉しい。我々は、どちらも世界の旅行者によりよいサービスを提供しようという情熱を有する企業。今回の買収により、さらに力強く長期的な成長が可能になった」とコメントしている。スカイスキャナー社を傘下にすることで、グローバルな展開への基盤固めができる一方、スカイスキャナー側にとっても、シートリップの技術や予約機能などは有益で、両社は相互補完関係にあるとしている。

一方、スカイスキャナー創業者で最高経営責任者(CEO)のガレス・ウィリアムズ氏は「シートリップは間違いなく中国市場におけるリーダーであり、非常に学ぶべきことが大きい企業。スカイスキャナーが目指すのは、世界中の旅行者に、できる限りシンプルな検索サービスを提供すること。旅行の手配には、まだまだ改善すべき部分がたくさんあるという点で、両社は意見を同じにしている。今回の合意は、目標に近づくための一歩」としている。

スカイスキャナー・ジャパンCEO 絹田義也氏のコメントは以下だ。「スカイスキャナーとCtripの合意について大変うれしく思います。スカイスキャナーの日本の事業につきましては、両社がともに掲げる『旅行者により良い選択肢、より多くの選択肢を提供する』という目標を達成すべく、引き続き独立した立場で事業を運営してまいります」。

なお、シートリップは、残りの株式についても、今後、買取る意向があることを明らかにしている。

シートリップは、1999年にオラクル出身の梁建章(James Jianzhang Liang)氏らが上海で創業。宿泊施設の予約、航空券の発券、パッケージツアー販売、法人旅行管理をオンラインで手掛ける中国の旅行会社で、旅行取扱額では中国最大手のOTA。また中国の検索最大手、バイドゥー(百度)傘下の旅行検索サイト「チューナー」の株式などを保有している。

スカイスキャナー社は英国エジンバラを本拠地とする旅行メタサーチ企業。世界中の旅行サイト上で販売されている航空券、ホテル、レンタカーなどの価格を、瞬時に比較する技術を武器に、欧州、アメリカ、アジア太平洋地区において、旅行検索の分野でトップを走る。現在、月間のアクティブ・ユーザー数は6000万人。使用言語は30か国語。

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