群馬・四万温泉「花の坊」が事業停止、負債総額は約14億円

東京商工リサーチによると、群馬県の四万温泉で温泉旅館「花の坊」を運営してきた、ゆあさが再度の資金ショートを起こし、事業を停止した。負債総額は約14億円。

同社の創設は1978年。1994年に本館増改築をおこなった後も好調に業績を伸ばし、年間売上高はピークの4億円台に。しかしその後、宿泊客の減少により売上が悪化。施設や設備の償却負担の関係などで赤字計上が続き、債務超過になった。

2010年に中之条町が旅館不動産を差押え、同年に競売開始が決定。その後、中之条町の差押登記と競売差押が解除され、経営再建に努めたものの苦しい資金繰りは継続していた。2015年には再度中之条町が再び不動産を差し押さえる事態になり、厳しい状況が露呈。2016年の売上高は約1億4700万円に減少し、約4200万円の赤字を計上していた。

2016年には群馬県信用保証協会が一部代位弁済を実行し、不動産競売開始。借金返済や滞納した税金の支払いの見通しが立たないことなどから事業継続を断念。2017年2月27日に事業を停止した。

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