JR東海、2017年度は新チケットレス促進強化、主要な交通系ICカードで新幹線乗車も

JR東海はこのほど、2017年9月末に開始予定の新幹線のネット予約・チケットレス乗車サービス「スマートEX」の利用促進を2017年度の重点施策とすることを発表した。

同サービスは、スマートフォンなどで新幹線の指定席を予約・クレジット購入後、新幹線改札に「TOICA」「ICOCA」といった全国相互利用対象の交通系ICカードをかざすことで本人認証を行い、新幹線に乗車できるようにするもの。

JR東海とJR西日本が提供してきた「エクスプレス予約サービス」やJR東海の「プラスEXサービス」(総称:EXサービス)といった従来のサービスでは会員専用のICカードを申し込む必要があったが、新サービスでは汎用的な交通系ICカードを利用するだけでチケットレス利用が可能に。そのため、会員以外の乗客や外国人旅行者にとっての利便性の向上も期待される。

2017年は「スマートEX」を活用したサービス強化に加え、既存のエクスプレス予約やプラスEXサービスを通じた観光型商品「EXファミリー早特」、50歳以上を対象にする会員クラブ「50+」などと併せて旅行需要喚起につなげる考え。

このほか2017年度の重点施策としては、地震など自然災害対策や、改修工事を含めた「安全・安定輸送の確保」、ニーズに合わせた列車設定や車両改造、集中旅客サービスシステムの導入やセキュリティ向上を通じた広範囲な「輸送サービスの充実」など複数項目が盛り込まれている。

なお、2017年は同社にとって会社創設30周年を迎える節目の年。4月から新たに掲げる経営理念は「日本の大動脈と社会基盤の発展に貢献する」に決定。三世代の鉄道(在来線や東海道新幹線、中央新幹線)を運営する使命を果たす考えを示している。

関連記事:




みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…