旅行業2種「東京さくらツーリスト」が破産開始、「被災地応援ツアー」の補助金不正受給で信用失墜

東京商工リサーチによると、東京さくらツーリストが2017年3月22日、東京地裁から破産開始決定を受けた。負債額は調査中。

同社は第2種旅行業として国内旅行専門に自社企画や団体旅行を実施。2016年3月1日まで品川区西五反田に本社を構えて営業していた。

しかし、事業状況は厳しく、東京都が2011年9月から東日本大震災の復興事業として実施した「被災地応援ツアー」制度を悪用。実体がないツアーや参加人数を水増しして都から補助金約235万円を不正受給したことが判明。品川区から同ツアー参加者に配布される商品券326万円分も不正に取得していた。これらの報道が行われた2015年8月以降は社会的信用を失墜。債務整理が進められるなか、不正受給の補助金は変換したがその他の処理ができず、破産による債務整理手続きを進めるに至った。同社に対する全国旅行業協会(ANTA)への弁済業務補償制度の認証申し出件数は、3月初で10件程度という。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…