関西空港が航空機の着陸料割引を拡大、新規路線の誘致を狙って新たに乗継ぎ路線割引も

関西エアポートは、同社が運営する関西国際空港の2017年度以降の着陸料などを策定。中・長距離路線を中心とした新規路線の就航を促すほか、トランジット路線向けの割引導入、停留料のオン・オフピーク料金設定など、空港施設の効率的な運用を促す料金体系とした。

国際・国内線(旅客便)の着陸料については、2016年夏・冬スケジュールで定期便の運航実績がない都市への路線開設を対象に、新しい割引率を設定。国際線の中・長距離路線は初年度100%、2年目80%、3年目40%、短距離路線は初年度90%、2年目60%、3年目40%を割引する。同様に、国内線の割引率は、初年度80%、2年目50%、3年目30%の割引率適用とした。

また、国際線のトランジット路線割引も新設。関西空港を中継地として以遠地点に運航する旅客便について、その短区間分の着陸料は100%割引とした。

新規路線割引、トランジット路線割引の対象期間は、いずれも2017年4月1日から2020年3月31日までとなる。

そのほか、2017年11月からは、国際線の着陸料単価を400円/t値下げする。着陸料は、2017年10月末まで310円/t値下げすることが決まっていたが、これを上回る値下げ幅を導入する。

これまで一律で設定していた停留料および国際線のタラップ(PBB)使用料については、11月1日から時間帯によりオン・オフピーク料金を導入。オフピークの料金設定を割安にした。

1:00~5:59に着陸する定期便を対象とした着陸料の深夜・早朝割引は従来通り継続。旅客便・貨物便の増量割引は、内容を拡充して2020年3月末まで継続する。

なお、2017年6月1日以降は、関空到着後、24時間以内の国際線乗り継ぎ旅客から、空港使用料(PSFC)および旅客保安サービス料(PSSC)を徴収する。これまで同暦日での国際線乗り継ぎの場合、免除されていた。新料金体系は以下のとおり。

  • 第1旅客ターミナル PSFC:大人550円、子供280円/PSSC:一律310円
  • 第2旅客ターミナル PSFC:一律250円/PSSC:一律 310円

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