エクスペディア、アジア人の予約行動プロセスを研究する施設を開業、感情の関連性など分析

エクスペディア・グループは2017年4月6日、シンガポールに「エクスペディア・イノベーション・ラボ」を創設した。このラボは、旅行者の行動や予約行動を同社独自の技術で分析・開発する機関。米ワシントン本社、英ロンドンにてすでに開設しており、アジアでの展開ははじめて。

シンガポールでは、主に「筋電図記録技術(EMG)」と「視標追跡技術」の2種類の技術を使った研究をおこなう。「筋電図記録技術」では、たとえばウェブサイトやアプリの予約プロセスにおける顔の筋肉の動きの関連性により、課題検証を実施。「視標追跡技術」では、旅行客が閲覧している情報や閲覧後の行動に着目した分析をおこない、「楽しい」「イライラする」といった感情の発生誘因を研究する。同社はこれらの活動を通じ、アジアの旅行者のトレンド把握やウェブサイトやアプリの機能向上につなげる考え。

なお、これまで「エクスペディア・イノベーション・ラボ」での研究にもとづき開発・実装済みのサービスとしては、ウェブサイトの閲覧履歴の自動保存やブックマークができる「スクラッチパッド」機能がある。これは、ユーザーがメモを取ったり飛行機・宿泊料金の最新価格を入手する手間を省くためのツール。同社は今後も各種技術やデータを活用し、利用者の利便性を向上するサービスにつなげていきたいとしている。

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