「スマホに財布」にリスク感じる人が約8割、カード払いは約2割、若者ほど支払いはキャッシュに ―博報堂

博報堂金融マーケティングプロジェクトがこのほど実施した調査で、全体の半数以上が「決済手段は現金が主流」と回答。クレジットカードが21.6%、ICカードは9.1%となり、未成年層を中心に、現金払いが主流となっている状況が判明した。また、「スマートフォンに財布機能を集約する」意向を持つ人は31.4%。「スマートフォンでの支払いに情報流出リスクを感じる」人が83.4%。テクノロジーを用いた決済手段への期待がみられるものの、セキュリティに対する懸念が大きい様子がみられた。

各決済手段別の使用金額としては、「現金」51.4%、「クレジットカード」21.6%、「IC カード」9.1%、「カードでのインターネット決済」8.5%、「デビットカード」1.6%。男女とも19歳までの未成年層では「現金払い」が全体の約8割を占め、年齢が上がるにつれ、現金決済額が減少する傾向がみられた。

決済手段に関する調査結果は以下のとおり。

博報堂:報道資料より

スマートフォンに財布機能を集約することについては、女性20.2%が「利用したい(とても利用したい、やや利用したい、どちらかと言うと利用したい、の合計。以下同。)」意向。一方、男性は約2倍となる41.3%が該当したのが特徴的だ。

スマートフォンに財布機能を集約する意向は以下のとおり。

博報堂:報道資料より

また、スマートフォンでの支払いに情報流出リスクを感じる人は、全体の83.4%。そのうち、男性が約8割、女性が約9割。ただし、情報流出リスクを感じる人のうち、スマートフォン上にクレジットカード情報が残らないような「高セキュリティ決済サービス」については、全体の72.6%(男性73.3%、女性70.4%)が魅力を感じると回答したという。

この調査は、テクノロジーの進化が消費者にもたらす変化の動向を分析する目的で実施されたもの。調査対象は、16歳から69歳までの国内男女3097名。銀行口座とスマートフォンの両方を保有する人が対象。調査期間は2016年9月30日から10月5日まで。

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