ホテル・旅館の宿泊者数がマイナス推移、2月の外国人は前年比5.6%減、九州6県は稼働率アップ ―宿泊旅行統計(2017年2月速報)

観光庁が発表した2017年2月(第2次速報)の宿泊旅行統計調査によると、延べ宿泊数は前年比2.6%減の3585万人泊となった。そのうち日本人は前年比2.0%減の3008万人泊、外国人は5.6%減の576万人泊だった。昨年は2月だった春節休暇が今年は1月からだったため、外国人の2月の伸びはマイナス遷移に。1月と2月の合計では前年比1.0%増となった。

一方、3月の第1次速報値をみると、全体の延べ宿泊数は前年比0.4%増の4226万人泊。日本人は前年比0.1%減の3619万人泊、外国人は3.7%増の607万人泊。

延べ宿泊者数の推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

2月の状況を外国人宿泊者数の伸び率を宿泊地別で見ると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)で8.2%減、三大都市圏以外で2.4%減。九州全体では前年比4.4%増となり、福岡、佐賀、大分、鹿児島の4県でプラス遷移となった。

2017年2月の客室稼働率は全体で59.5%。東京都と大阪府が全体で80%を超えた。大阪は高稼働が続いており、リゾートホテルで95.7%、シティホテルで85.9%、ビジネスホテルで85.5%。そのほか、東京のビジネスホテル(86.8%)や沖縄のシティホテル(87.4%)などが特に高稼働となっている。九州地方は福岡、佐賀、熊本、大分、宮崎、鹿児島の6県で稼働率が前年比プラスとなった。

都道府県別の客室稼働率の状況は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

この調査は、全国のホテル、旅館、簡易宿所、会社・団体の宿泊所などの 全宿泊施設5万件以上を対象に実施しているもの。

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