ホテル・旅館の外国人宿泊者数が1年ぶりに2ケタ増、日本人も増加傾向に ―宿泊旅行統計(2017年4月速報)

観光庁が発表した2017年3月(第2次速報)の宿泊旅行統計調査によると、延べ宿泊数は前年比1.6%増の4273万人泊となった。そのうち日本人は前年比1.7%増の3683万人泊、外国人は0.8%増の590万人泊だった。外国人延べ宿泊者数は調査を開始した2007年同時期と比較すると約3倍に拡大。3月として過去最高を記録している。

一方、2017年4月(第1次速報)は、全体が6.8%増の4113万人泊、日本人が4.8%増の3300万人泊、外国人が16.1%増の813万人泊。外国人が2ケタ増となるのは2016年4月以来1年ぶり。日本人旅行者数は2017年3月に2015年12月以来15ヵ月ぶりにプラス遷移に転じ、継続して増加幅を拡大する傾向にある。

延べ宿泊者数の推移は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

3月の外国人宿泊者数を宿泊地別で見ると、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫)で1.6%増、三大都市圏以外で0.4%減。九州全体では前年比8.9%増となり、佐賀、大分、宮崎、鹿児島の4県で前年比プラス遷移となった。

2017年3月の客室稼働率は全体で61.8%。80%を超えた都道府県はシティホテル17箇所、ビジネスホテルが10箇所、リゾートホテルが2箇所。大阪は引き続き高稼働が続いており、全体で84.1%と全国最高。シティホテルは90.0%、ビジネスホテルは86.7%と特に高い数字となった。

都道府県別の客室稼働率の状況は以下のとおり。

観光庁:報道資料より

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