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東海道新幹線の車内放送で多言語化アプリの実証試験、日本語アナウンスをスマホ画面に8言語で表示

ヤマハと東海旅客鉄道(JR東海)は、ヤマハ「おもてなしガイド」を活用した多言語対応サービスの実証試験を、これまでの東海道新幹線の駅構内に加えて、一部の東海道新幹線車内で実施する。試験期間は8月30日から来年2月頃までを予定。訪日外国人や音が聞きづらい利用者などへの情報提供の充実を目指し、サービスの有用性を実証することで本格的なサービス開始につなげていく計画だ。

ヤマハ「おもてなしガイド」は、利用者がアプリケーション「おもてなしガイド」をダウンロードして使用することで、日本語のアナウンスの内容をスマートフォンなどの画面に日本語を含め多言語に翻訳された文字で表示するもの。対象言語は日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語、タイ語、フランス語、スペイン語。音で通信を行うため、インターネットに接続していない端末でも情報を取得することが可能。これまでも多くの自治体、空港、交通機関、商業施設、観光施設などと実証実験を行ってきた。

新幹線車内の実証では、利用者のスマートフォンなどに列車内の案内放送を任意の言語に翻訳表示させる。N700系の2編成では自動放送を対象にした実証試験、一部の列車内では車掌の肉声放送を対象にした実証試験を行う予定。肉声放送を対象にした実証試験では、「おもてなしガイド」の機能を活用して、車掌による日本語放送の後に英語アナウンスを音声で付加して放送する機能も確認する。