中国OTAシートリップ決算、営業利益は前年比3倍、国際航空券は3ケタ増の「驚異的な勢い」 ―2017年第3四半期

中国の大手オンライン旅行会社シートリップ(Ctrip)の2017年第3四半期(2017年7月~9月)決算は、税引き後売上が前年同期比42%増の79億9967万元(約11億9594万ドル、約1315億円)。営業利益は前年同期の3倍に拡大、13億5899万元(2億425万ドル、約224億円)となった。

そのほか利息収入などを加えた今期の純利益は、前年同期の約5倍に。さらに持分法適用の関連会社からの損益によるプラス効果で、最終純益は同30倍の12億6420万元(1億9000万ドル、約209億円)となった。

全般的に取り扱いは拡大したが、特に国際線の航空券は「3桁増という驚異的な勢い」(同社)となった。また、引き続き、中国国内の中・小規模自治体での顧客開拓に力を入れ、今期は、シートリップおよび同社傘下のOTA「チューナー(Qunar)」合計で100以上の販売店舗をオープン。特にチューナーのホテル取扱いは、こうした中小都市で前年同期比8割増のペースを維持している。

第3四半期の売上を部門別にみると、宿泊が同36%増の28億2038万元(4億2390万ドル、約466億円)、航空券・交通関連は同41%増の34億2819万元(5億1526万ドル、約566億円)、パッケージツアーが同27%増の10億3308万元(1億5527万ドル、約170億円)、法人旅行は同22%増の2億287万元(3049万ドル、約33億円)。航空関連を筆頭に、いずれも2桁増を維持した。

一方、支出項目では、営業マーケティング経費が同58%増の23億7785万元(3億5789万ドル、約393億円)と、前期をさらに上回る伸びに。そのほかプロダクト開発費が同18%増、総務管理費が同25%増だった。売上総利益率は、同5ポイント増の83%。

第3四半期の税引き後売上は、引き続きプラス成長を示し、前年同期比25~30%増と予測している。


※円換算額は、1ドル約110円としてトラベルボイス編集部が算出した。

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