プリンスホテルが会員制ホテル事業に参入、新設や既存施設の転用で「プリンス・バケーション・クラブ」、2019年度に開業へ

西武ホールディングスは連結子会社のプリンスホテルについて、会員制ホテル事業「プリンス・バケーション・クラブ」を開始することを発表した。2019年度をめどに開業する。

会員制ホテル事業は、プリンスホテルの複数の施設を利用できる「会員権」を販売。軽井沢や伊豆、箱根、日光など、リゾートエリアを中心に、新設・既存施設を転用して順次展開していく。プリンスホテルは現在、国内の43ホテルを展開しているが、将来的には会員制ホテル事業を、全国の約20施設で展開することを目指す。

具体的には会員制ホテル事業では、プリンスホテルの多様な施設運営ノウハウと資産を活用。ショッピングやゴルフ・スキー場、温泉など、隣接する既存の施設と連携し、会員制ホテルのプライベート感とホテル、別荘の良さを融合した新しい滞在スタイルを提供する。

会員権は対象施設の不動産の権利(建物の共有持ち分)を保有する共有制と、預託金を預ける預託制の2種類で販売。西武グループの会員組織「SEIBU PRINC E CLUB」の顧客をはじめ、アクティブシニアやファミリー、法人を中心に、プリンスホテルのチャネルを通じて販売する。

なお、西武グループでは2017年5月、「持続的かつ力強い成長に向けて」をテーマと舌3か年計画の中期経営計画を公表。重点課題として新規事業分野の創出に取り組んでいるところ。その一環としてホテル業ではオーストラリアのStayWell Holdings Pty Ltdをプリンスホテルの子会社としたほか、新たな宿泊特化型ホテルブランド「Prince Smart Inn」も発表。今回の会員制ホテル事業もこの新規事業の一つとして、西武グループの顧客基盤の拡大と収益機会の創出、企業価値の向上に繋げる考えだ。

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