タビナカ決済をスマホの「電子スタンプ」で、カード登録で自国通貨支払い、JTBとフィンテックベンチャーが協業で実証実験

JTBグループで金融・決済事業をおこなうJTBビジネスイノベーターズは2018年8月から10月まで、訪日旅行者向けのスマホ決済サービス「Japan Travel Pay」の実証実験をおこなう。

フィンテック関連ベンチャー企業のアイ・ティ・リアライズが開発したモバイル決済パッケージ「スタンペイ(STAMPAY)」を採用。手持ちのクレジットカードをスマホに登録後、店舗で「電子スタンプ」を押してもらうと自国通貨での決済ができる仕組みだ。

電子スタンプを利用することで、店舗側の操作面や端末設置場所に関する不安を払拭。利用者はアプリをダウンロードする必要がなく、標準ブラウザでSNSアカウントを使ったサービス利用開始が可能となる。今回の取り組みでは、中国モバイル決済「アリペイ」などで活用されるQRコード決済が、中国以外ではあまり浸透していないことから、異なる手段での利便性や効率性検証をおこなう目的もあるという。

今回の実証実験では、中国に次いで訪日旅行者が多い台湾、香港、韓国の旅行者を主な対象に展開。登録可能なのはVISA/Masterの海外発行クレジットカードで、対応言語は中国語(繁体字)、英語、韓国語、日本語。

今回の取り組みに向け、JTBグループは社内インフラとして活用していた多通貨決済(DCC)のオンライン決済機能接続用APIをアイ・ティ・リアライズ社に開放。キャッシュレス推進プロジェクトとして協業を進め、より利便性の高いサービス提供につなげる考え。

報道資料より

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