HISが法人支援事業を拡大、南都銀行と連携協定、香港・上海事務所と奈良県内企業の海外事業支援へ

エイチ・アイ・エス(HIS)が企業の海外展開支援ビジネスを拡大している。2018年8月31日に奈良県の南都銀行と海外ビジネス支援に関する連携協定を締結、9月7日から同行の取引企業に向けて情報提供や中小企業向け共同セミナーをはじめとしたサービスを開始した。南都銀行によると、地方銀行では初という。

今後は南都銀行の香港・上海駐在員事務所や法人営業部と連携し、奈良県の地場産品の国内外への流通や、地元企業のアジアを中心とした海外ビジネス支援をサポートする。南都銀行は販売先・仕入先企業のリストアップ、調査、自社製品の価格を含めた競争力を知る調査といった企業サポートが可能になる。

HISは2015年11月から海外拠点や現地スタッフのネットワークを活用したビジネス「H.I.Sグローバルプチ商社サービス(G.P.S)」を開始。企業リスト作成や小売価格調査、アポイント取得代行といった海外での支援を行い、2018年7月までの依頼件数は710件、74カ国に上る。南都銀行のほか、大阪府、神戸市と協定を結んで展開しており、関西地区の開拓をさらに加速する考えだ。

HISの法人向けサービス詳細(報道資料より)

海外ビジネス支援に関する連携協定の主な内容は以下の通り。

  1. H.I.S. G.P.S.事業と南都銀行が連携し、企業の海外展開を支援
  2. 中小企業海外展開支援のためのセミナーを共同して実施
  3. その他相互に支援・協力することが有益であると認められる事業

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