JR東日本、「モビリティ」テーマの実証実験、Suica活用のシェアサイクルやドローンでメンテナンス作業など

JR東日本は、複数交通事業者やメーカー、学術機関などと進める「モビリティ変革コンソーシアム」の実証実験を開始する。

同コンソーシアムは2017年9月に設立されたもの。現在128組織が参画し、「ドア・ツー・ドア推進」「スマートシティ」「ロボット活用」の3つのワーキンググループ(WG)が活動を実施。実証実験でも、各WGが複数の取り組みを展開する。

ドア・ツー・ドア推進WGでは、日立製作所と共同で、スマホアプリ「Ringo Pass」にSuicaID番号とクレジットカード情報を登録することで、シェアサイクルやタクシーなど複数の交通手段を利用する実験を実施。アプリでタクシーやバクシェアのポートを検索し、Suicaやクレジットカードで開錠・決済をおこなうもので、ドコモ・バイクシェアと国際自動車が協力。都内の法人約10社と約200名が参画し、8月30日にタクシーサイクルでの実験を開始、タクシーは11月から予定する。

また、「Suica認証による交通事業者・デマンド交通・商業施設の連携に関するMaas実証」では、NTTおよびNTTデータが幹事となり、横浜の桜木町駅、関内駅、石川町駅周辺で鉄道と連携したデマンド交通を利用可能に。デマンド交通を利用した顧客に対し、飲食店でSuicaをタッチするとお得なサービスも提供する。そのほか、岩手県の大船渡線BRT竹駒駅周辺で、バス自動運転の技術実証をおこなう。

スマートシティWGでは、海浜幕張駅とZOZOマリンスタジアム周辺にて、スポーツイベント時にサイネージやスマートフォンに多様なコンテンツを配信し、街歩きを楽しむきっかけづくりを実施。また、本マイクロソフトの幹事により、温度や湿度センサー、画像解析技術を活用したエネルギー管理に関する実験を行う。

一方、ロボット活用では、ドローンを活用した技術検証や、線路内の作業の安全確認や、架線・送電線など電気設備のメンテナンス作業効率化も検証。高架線橋の改修の際の塗装に関する処理でのロボット活用についても検証をおこなう。


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