AI活用で出張を管理する「IBMトラベルマネージャー」、出張を変える実力をトラベルポート担当者に聞いてきた(PR)

トラベルポートは、IBMのAI技術「ワトソン」を活用し、出張経費管理システム「IBMトラベルマネージャー」を開発した。このシステムを使うと、旅行経費の管理はもちろんのこと、「もしこうなったら」という仮説シナリオや旅行・経費データにもとづく予測分析が可能になるため、社内の出張管理者だけでなく、調達、財務、人事など幅広い部署で役立つと期待されている。

トラベルポートとIBMとのコラボレーションで生まれた「IBMトラベルマネージャー」は、具体的にどのようなシステムなのか。BTM(Business Travel Management)市場では、どのような活用が見込まれるのか。開発の経緯や今後の取り組みについて、トラベルポート・チーフ・カスタマー&マーケテイング・オフィサーのフィオナ・シャンリー氏の話とIBM広報のコメントからまとめてみた。

シャンリー氏

―トラベルポートがIBMをパートナーに選んだ理由は?

IBMには、認識分析や予測分析、ワトソンのようなAI技術などデータ主導のシステムにおいて幅広い経験がある。一方、トラベルポートには、旅行分野の基本的な知識が深く、意志決定に必要な旅行データも豊富に有している。お互いのパートナーシップによって、出張管理者が抱えるさまざまなデータ的な課題(データの統合、普遍化、活用など)を解決するうえで最高の力を発揮できたと思っている。両社はさらに協業を最適化するとこで、市場でIBMトラベルマネージャーを広めていく取り組みを継続していく考えだ。

―IBMがトラベルポートをパートナーに選んだ理由は?

IBMとトラベルポートには長年のパートナーシップがある。我々が共同でマーケットにアクセスすることで、そのパートナーシップも拡大し、両社にとって新たな収益源を生み出す機会にもなっている。トラベルポートのデータとIBMクラウド上のAI機能とを組み合わせることで、IBMトラベルマネージャーを開発。一般企業やTMCに業界をリードする評価基準と同時に分析能力を提供できるようになった。

―IBMは日本のBTM市場をどう見ているのか。

日本のビジネストラベルマネージメント市場は、ほかの多くの市場と同様に一貫して可視化が不足しており、実施可能な旅程の分析や洞察が限られているなかで、企業はこれまでと変わらないレポートに頼っている。IBMトラベルマネージャーは、企業の出張の予約や管理の方法を革新するもの。日本を含め世界中のすべての市場で有効だ。

―IBMトラベルマネージャーの基本的な特徴は?

IBMトラベルマネージャーは、企業の出張管理をサポートする業界初のAIベースのプラットフォーム。これにはIBMワトソンが使われ、出張経費の追跡、管理、予測、分析をワンストップで賢く行う。出張管理を根本的に変え、より高度に最適化するものだ。通常、出張パターンの割り出しやその分類には数週間を要するが、IBMワトソンのAIは、蓄積された過去のデータから、その作業効率を向上させる。AIの能力によって、出張管理者はデータ分析が示す要件にリアルタイムに集中することで、「もし何かが起こった場合」の旅程の変更などを完璧に行うことができる。

IBMは、IBMトラベルマネージャーを開発する際、ホテルの支払いデータと予約情報とを照合したが、我々が期待した結果は得られなかった。そのため、人力と我々の機械的な照合作業を組み合わせることで、クラウドソーシングをホテル照合プロセスに統合した。人力をプロセスに取り込むことで、これから起こると予想されるあらゆる照合作業を機械学習させることができた。

―競合他社のプロダクトとの差別化は?

IBMトラベルマネージャーは、ビックデータ/アナリティックスを扱うIBMリサーチから得られた分析能力を使いゼロからつくられ、リアルタイムに稼働するAIと過去のデータ履歴から得られるさまざまな情報を組み込んだ。出張管理者のアイデアをもとに開発され、彼らが切望する機能性がしっかりとシステムに反映されるようにした。また、AIを活用することで、出張管理者はより効果的な決断をすることができるようになっていると考えている。

IBMトラベルマネージャーは出張管理に特化して開発されたため、TMCは業務を効率化することができ、クライアントに対してより信頼できるアドバイザーになれるだろう。また、サプライヤーやパートナーとの信頼性も高まるはずだ。

他社と差別化する独自の販売ポイント(UPS)としては、以下のような項目が挙げられる。

  • 認識能力と「万が一の場合の」シナリオづくり。
  • IBMワトソンとの統合による自然言語翻訳。
  • 複数ソース(旅行代理店の予約データ、経費、クレジットカード、ホテルのレート、あるいはウーバーまで)を統合した非依存データ。この分野ではIBMの能力は市場で他を圧倒している。
  • トラベルポート自体の基準データ(将来的に)

また、IBMトラベルマネージャーは企業に対して以下のような価値を提供できると考えている。

  • 複数のデータソースと実際の経費データとが照合された正確なエンド・トゥ・エンドデータの取得
  • 傾向を見極め、それを深掘りする機能を持ち、直感的な操作が可能なダッシュボードによって素早い回答が可能。
  • リアルタイムあるいは過去のデータ履歴を活用することで、先を見越したサプライヤーとの交渉が可能になる。
  • 出費のパターンが分かることで経費削減も可能になる。
  • 社内コンプライアンスの改善と監視。
  • 旅程推奨機能や「万が一の場合」の旅程シナリオによるコスト削減が可能になるため、より最適な社内規定への変更も可能になる。
視認性の高いダッシュボード先を見越した航空券予約分析も可能に

―今後の販売予定は?

2018年には限定的にリリースし、2019年には本格的な販売を開始する予定だ。販売ターゲットは実際の出張者を抱える企業が中心となる。これを導入する企業には、まず安定的な出張需要があり、コスト削減などを進める部門がしっかり機能しているところになる。初期のターゲットは、年間出張経費が1000万ドル以上(約10億円)の企業になるだろう。

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編集・記事:トラベルボイス企画部

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