トリップドットコムの宿泊客室「空販売」問題で最新コメント、客室確保ができなかった予約は37件、販売業者向けに新たな審査基準

客室在庫がない宿泊予約の「空販売」問題が発覚したオンライン旅行販売サイト「Trip.com(トリップドットコム)」は同社サイトで、2018年12月12日付の「当サイトにおけるリクエスト予約に係る問題に関して」と題する文章を発表した。

内容は、今回の問題に至った原因と、事実内容・対応策の説明。原因である「リクエスト予約(オンリクエスト)」について再度説明するとともに、同社による具体的な販売フローを掲載。併せて、この販売モデルについて「海外では比較的よく行われているものだが、日本でのオンライン販売においてはあまりなじみがないものだった」と補足している。

また、12月10日時点の対応状況を更新する形で公開された事実内容・対応策によれば、疑惑が見つかった販売業者10社経由の予約件数403件のうち、12月12日までに366件の予約は問題なく部屋が確保できていることを確認。残り37件についてはキャンセル扱いとし、同社が提案する他施設を利用する利用者に対しては、その差額負担を行う。希望の部屋を手配できなかった場合、全額返金と宿泊料金の3倍相当額を賠償するという。これらの対応は、12月13日中には全件を終了させる予定とした。

なお、「高額なキャンセルポリシー」問題については、販売業者が提供するキャンセルポリシーをそのまま掲載されているものの、今後はポリシーを細かく設定できる運用に変更。販売業者の管理についても、これまで以上に厳格な審査基準を設けたとしている。

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