【年頭所感】トラベルポートジャパン代表 東海林治氏 ―来るべき変革を「4つのキーワード」で

トラベルコマースプラットフォームを提供するトラベルポートジャパン代表取締役社長の東海林治氏が、2019年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

東海林氏は2019年が「大きな変化の出発点」になると予測。IoT、AI、マシーンラーニング、ビッグデータやNDC(航空新流通規格)といったテクノロジーの登場でもたらされる変革を、4つのキーワードで分析。同社ならではのデジタルテクノロジー活用で旅行業界をサポートしていきたいとの強い想いを明らかにした。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2019年 年頭所感

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

本年は、平成から新元号に変わる大きな節目の年です。またゴールデンウィークの10連休やラグビーのワールドカップがあり、旅行ビジネスへの好影響が期待されるところです。さらには、いよいよ来年に迫ったオリンピック・パラリンピック、そして昨年11月に決定された2025年の大阪万博も控え、旅行業界にとっては大きな変化の出発点となる年ではないかと思われます。

トラベルポートは、トラベルプラットフォームプロバイダーとして、皆様にデジタルテクノロジーに起因する変革についてご案内をしておりますが、旅行業において本年以降もますますその潮流が加速していくものと考えております。

最新のテクノロジーがもたらす変革はインタストリー4.0とも称され、主に製造業における新たな産業革命と位置づけられてはおりますが、旅行業界においてもその影響は製造業と等しく、もしくはそれ以上に大きなものになる可能性があります。変革をけん引するIoT、AI、マシーンラーニング、ビッグデータ、そしてVR/ARなど、全てが旅行の世界にも影響を及ぼす、あるいはすでに影響を及ぼしているテクノロジーです。

またすでに皆様ご承知の通り、航空会社の流通戦略も、IATA NDCという新たなテクノロジーによって、大きな変化を迎えようとしています。

そうした環境において、当社ではこの変革を4つのキーワードから読み解き、それらをささえるテクノロジーによって皆様のビジネスをサポートしてまいりたいと考えております。

  • 一つ目は

    「個の対応」です。つまり多様化する選択肢の中から旅行者個人個人のニーズを先取りしたベストフィットの商品、サービスをどう提供できるか。IATA NDCの狙いもまさにここにあります。

  • 二つ目は

    「トータルマネージメント」、例えばスマホのアプリをいくつも使い分けることなく、一つのアプリで必要なサービスを全て提供できるようなワンストップサービス。

  • 三つ目は

    「スピード」、モバイルを通じていつでもネットにつながっている消費者は、待たされることが苦手になっています。オンライン上でのレスポンスのスピードは、大変重要になっています。

  • 最後は

    「データプラットフォーム」、ここまで挙げた消費者、旅行者へのサービス提供アプローチに加えて、自社の方向性、戦略を考える上でデータ分析、活用は欠かせません。

大きなイベントを控えてますますの成長が見込まれる日本のみならず、世界的にも旅行業は成長産業と捉えられ、内外の業種を超えた新規参入、スタートアップ企業、そしてそれらのプレイヤーによる新たなビジネスモデルが沸き起こり、進化と成長を遂げていくことは間違いないでしょう。

トラベルポートはこうした旅行業界の皆様にとってのテクノロジー・パートナーとして、共にその成長、発展に寄与してまいりたいと考えております。

2019年も皆様からのご支援ご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

トラベルポートジャパン株式会社


代表取締役社長 東海林治

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