関空・第1ターミナルの改修概要が明らかに、大阪万博前に国際線の処理能力向上や自動化ゲートの拡充へ

関西エアポートは、関西航空空港ターミナル1(T1)のリノベーション概要を公表した。国際線処理能力の拡大、エアサイドエリアの充実、旅客体験の向上を基本コンセプトに2025年の大阪関西万博開催前の完成を目指す。

関西航空空港では現在、国際線出発エリアの混雑、国内線施設のキャパシティ、国際線手続き施設の南北分散、巨大地震への備えを課題と認識。その対応として、ファストトラベルの推進、国際線/国内線エリアの配置見直し、ランドサイド/エアサイド比率の見直し、国際線施設の集約化、天井やエスカレーターなどの耐震補強、商業エリアの充実に取り組む。

ファストトラベルの推進では、出発エリアを拡大し、スマートレーンや自動化ゲートなどを充実させるとともに保安検査場を集約させることで出発手続きの時間を短縮。出国後から搭乗までの滞在時間を拡大させる。

国際線/国内線エリアの配置見直しでは、国際線で南北一体運用可能なレイアウトに改修することで、国際線ビル内の面積を25%拡大し、国際線専用スポット数も現在の34から39に増やす。

国内線エリアの改修では、保安検査場を1ヶ所に集約するとともにスマートレーンを導入。商業店舗空間も拡充する。国際線エリアでは、4階の保安検査場を集約と拡張を実施。スマートレーン22台を導入し、よりスムーズな保安検査通過を実現する。また、出入国審査場と国際線ラウンジを3階に配置するほか、国際線出発エリアを現在よりも60%拡大し、ウォークスルー型免税店、飲食や物販などの商業施設を集約する。さらに、場所によって異なる雰囲気の空間を演出し、より魅力ある空港体験を提供していく。

このリノベーションを通じて、T1とT2を合わせた国際線キャパシティを現在の年間2000万人強から年間4000万人にまで拡大させていく計画だ。

報道資料より

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