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世界の出張旅行の需要完全回復は2025年か、今年は年末集中で昨年より2割増の予測、米バイデン政権の政策も後押し

世界最大のビジネストラベル業界団体グローバル・ビジネス・トラベル・アソシエーション(GBTA)は、2021年の世界のビジネス旅行の支出額は前年比21%増加し、ワクチン接種が世界的に進むため、その増加分の大半が年末に集中するという予測を明らかにした。

2022年はグループ会議や海外出張などの回復が加速。2023年にはこれまで最も高かった年成長率4.6%を上回り、2024年末までには、2019年の総支出額1兆4300億ドル(約150兆円)に迫る1兆4000億ドル(約147兆円)にまで回復すると予測している。パンデミック前の水準に戻るのは2025年の見込み。

GBTAでは、ワクチン接種の加速とともに、米バイデン政権による国際協調重視や入国管理規制の見直しなどの政策もビジネス旅行需要を後押しすると見ている。

また、2020年については、パンデミックによる経済的影響が出始めた第2四半期から年末までの支出額は前年同期比68%減の7380億ドル(約78兆円)。第1四半期は比較的好調だったものの、最終的には前年比52%減の6940億ドル(約73兆円)となった。

地域別では、年間で最も減少率が高かったのは北米でマイナス60%。西欧はマイナス58%、アジア太平洋はマイナス44%だった。

※ドル円換算は1ドル105円でトラベルボイス編集部が算出