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新たな世界遺産に「奄美・沖縄」登録へ、7月に正式決定、国内5件目の自然遺産に

世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」について、世界遺産一覧表への「記載」が適当と勧告した。

今後、IUCNの勧告を踏まえて、2021年7月に開催される第44回世界遺産委員会拡大会合で世界遺産一覧表への記載が正式に決定される見通し。

奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島は、イリオモテヤマネコ、アマミノクロウサギ、ヤンバルクイナ などIUCNのレッドリストに載る絶滅危惧種の生息地。島の成り立ちを反映した独自の生物進化を背景とし、国際的にも希少な固有種に代表される生物多様性保全上重要な地域であることが評価された。

登録を巡っては、2017年10月にIUCNによる現地調査及び評価が行われたが、2018年5月に延期勧告が行われ、日本政府は推薦書を一旦取り下げ。その後、2019年2月にユネスコ世界遺産センターに推薦書を再提出した経緯がある。

正式に登録が決定されれば、日本では24件目、自然遺産としては1993年の屋久島と白神山地、2005年の知床、2011年の小笠原諸島に続く5件目となる。