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ヤフー、社員130名以上が遠距離通勤圏へ転居、人事制度「どこでもオフィス」推進で、中途採用の応募は1.6倍に

ヤフーは2022年8月30日、働く場所や環境を選択できる人事制度「どこでもオフィス」により、130名以上が飛行機や新幹線での通勤圏へ転居したといった社員の勤務状況を発表した。同社は「社員それぞれがウェルビーイングを向上し、パフォーマンスを最大化できる場所や環境を選択している」などと施策を評価している。

「どこでもオフィス」は、同社が2014年にオフィス以外も含め、働く場所を自由に選択できる人事制度として導入。2022年4月には社員約8000名に対し、居住地の全国拡大、特急や飛行機、高速バスでの出社の許可、交通費の上限を撤廃するなど、内容をさらに拡充していた。

ヤフーによると、新制度を開始した今年4月1日以降、130名以上の社員が航空機や新幹線での通勤圏へ転居。転居先は九州地方(48%)に次いで、北海道(31%)、沖縄(10%)が多かった。また、東京オフィス所属の社員のうち、約400名が1都3県以外の地域へ転居したという。

また、新制度の発表・導入前の2021年と比較すると、中途採用の応募者数が1.6倍に増加。なかでも1都3県以外の地域からの応募者数が増加しており、同社は「(新制度が)これまではYahoo! JAPANで働くことが難しかった地域からの応募増加にもつながっている」などと分析している。

同社はリモートワークによるコミュニケーション不足対策として社員間の懇親会補助(、新卒社員が運営するオンラインランチ会、オフィスへの出社を望む社員向けの車内レストランでのランチ無料提供などもおこなっている。