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国際航空運送協会、航空機緊急脱出で「荷物を置いて避難」呼びかけるキャンペーン、「90秒以内」基準の認知は18%

国際航空運送協会(IATA)は、航空機からの緊急脱出時に手荷物を持たずに避難することを強く促す旅客安全キャンペーン「Save a Life, Not a Bag(バッグではなく、命を救え)」を開始した。

キャンペーンは、欧州連合航空安全庁(EASA)およびアメリカ連邦航空局(FAA)の支援を受けて実施するもの。近年、緊急脱出時に手荷物の回収や撮影をおこなう旅客が増加しており、客室乗務員の指示に従い、全ての荷物を置いて迅速に最寄りの出口へ向かうことの重要性を再認識させることが目的だ。手荷物の持ち出しは、通路の妨害、脱出スライドの損傷、他者への負傷リスクを伴うだけでなく、貴重な時間を損失させる。キャンペーンでは、離着陸前にパスポート、現金、薬などの貴重品をあらかじめ身につけておく習慣を推奨している。

IATAが米国、英国、アラブ首長国連邦、シンガポールの4市場で実施した調査によると、緊急時の行動を理解していると回答した旅客は80%に達する一方、手荷物を置いて避難すべきと正しく回答した割合は61%にとどまった。

また、航空機は緊急時に乗客全員が90秒以内に脱出できることを前提に設計されていることを知る旅客はわずか18%で、多くの旅客が避難に必要な時間を過大評価している実態が明らかになった。さらに、10人に1人の旅客が指示に反して手荷物を持ち出す可能性があると認めている。