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HIS、夏休み予約がシルバーウィークへ分散、5連休効果で、海外旅行の出発ピークは9月19日に

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2026年の夏休み期間(7月17日~8月31日)とシルバーウィーク(9月18日~23日)の旅行予約動向をまとめた。対象は、HISのツアー、ダイナミックパッケージ、航空券の予約データで、宿泊のみは除く。今年は11年ぶりにシルバーウィークが5連休となり、猛暑や混雑が予想される7~8月の夏休み期間を避け、シルバーウィークに旅行計画をスライドさせる動きも見られる。

同社における海外旅行の予約者数は、夏休み期間単体では前年を下回るものの、両期間の合計では前年比102.5%と前年を上回る推移となっている。平均単価は海外旅行が22万9300円(前年比112.0%)で、燃油サーチャージの上昇が影響しているとみられる。

夏休み期間は、特にオーストラリアの人気が高く、ケアンズ(前年比115.9%)、シドニー(同125.1%)、メルボルン(同105.3%)、ブリスベン(同131.9%)、ゴールドコースト(同106.5%)といった主要都市の予約者数が軒並み前年を上回っている。東南アジアへのシフトも顕著で、シンガポール(同122.8%)、ベトナムのダナン(同125.6%)、ハノイ(同136.9%)、ホーチミン(同126.9%)といった予約も急増している。HISでは、歴史的な円安や燃油サーチャージの高騰を背景に、LCCをはじめ燃油サーチャージの負担を抑えられる航空会社が就航する都市へのシフトが進んでいるとみている。

シルバーウィーク期間でみると、ランキング1位にはソウル、2位には台北と、引き続き近隣アジアが上位を占めた。特に大きく伸びているのは、3位のシンガポール(同291.9%)と4位のバンコク(同595.0%)。同社では、5連休の日並びから、例年の短い休みでは行きづらかった中距離エリアの予約が押し上げられているとみている。また、LCC路線が充実している都市の人気が高く、航空券代金を抑え、その分を現地でのホテルや食事、アクティビティに充てるコストパフォーマンス重視の旅行スタイルが定着しているという。

海外旅行の出国ピークはシルバーウィークの9月19日で、2位の8月8日に大きな差をつけた。3位は9月18日で、今年はシルバーウィークの海外旅行予約が堅調といえる。

国内旅行は予約早期化が定着

国内旅行では、夏休み期間の予約者数は前年をやや下回ったものの、シルバーウィークが前年比136.6%と大幅に伸長した。その結果、夏休みとシルバーウィークを合わせた総予約者数は同98.3%、平均単価は前年比100.4%の9万1400円と、ほぼ前年並みの水準となっている。

旅行先は沖縄県や北海道が牽引するほか、長崎県、鹿児島県、福岡県、大分県といった九州方面が好調だ。一方、大阪府は前年の大阪・関西万博開催による反動で順位を下げ、需要が落ち着きを見せている。国内旅行で最も人気が集中した出発日は7月26日で、お盆などのピークを外した日程に需要が集まった。

ダイナミックプライシング(価格変動制)の浸透で予約の早期化が定着し、予約は夏休み、シルバーウィークともに「2026年5月」が最多、続いて「2026年6月」がボリュームゾーンとなった。一方、前年同月と比べると5月、6月の予約シェアは減少し、1月から4月にかけての予約シェアが増加した。