世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、ホテル向けサステナビリティプログラム「Hotel Sustainability Basics」を、独立した第三者認証制度へ移行する。新たな制度は、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)の認証フレームワークに段階的な発展を見据えて設計される。
今回の移行は、環境に関する表示の信頼性向上を求めるEUの規制動向を踏まえたもので、国際的な評価共通基盤の構築を推進する狙いがある。第三者による客観的な評価によって、旅行者や投資家に対してより信頼性の高い形で取り組みを示すようにする。
GSTCは、持続可能な観光の国際標準を管理する立場から、WTTCと協力してホテルサステナビリティの評価基盤を発展させ、観光産業全体の持続可能性向上に寄与するとしている。
WTTCの「Hotel Sustainability Basics」プログラムは2022年に開発され、エネルギー・水資源管理、廃棄物削減、地域社会貢献など12の基本アクションを提示している。現在、世界85か国8000軒以上のホテルで導入されており、ホテル業界のサステナビリティ対応の共通基盤の一つとなっている。WTTCは、既存の参加ホテルに対して新たな認証モデルへの移行に向けた支援をおこなう方針だ。また、年内には世界サステナブル・ホスピタリティ・アライアンス(WSHA)と開発した次段階のプログラム「Basics Plus」も導入する予定で、ホテルが基本的な取り組みから、より高度で独立検証されたサステナビリティ対応へ進むための道筋を示す。