スターアライアンスは、アクセンチュアと共同でデジタルサービス・プラットフォーム(DSP)を開発し、サービスを開始した。DSPは、加盟航空会社28社が個別に保有するデータと第三者から提供されるデータをひとつにまとめ、加盟航空会社がそのデータを共有できるプラットフォーム。これにより、加盟航空会社は、共有されたデータを自社のウェブサイトやモバイルアプリに組み込むことが可能になる。また、将来的には、加盟航空会社間で必要な情報を入手できるようにする計画。
すでにDSPのサービスは開始されており、ユナイテッド航空では、同社のアプリで予約したシンガポール航空便の事前座席指定が可能になったほか、ルフトハンザ航空では、同社アプリで加盟航空会社のフライトを含め、手荷物の追跡情報をDSP経由で確認できるようになっている。
アクセンチュアは、DSPの開発や実装に加えて、スターアライアンスの顧客からの声を分析する取り組みも実施。DSPの開発では、ドイツのアクセンチュア・リキッド・スタジオで、ユーザーの意見を論理性、想像力、直感、体系的思考で検討する「デザイン思考」手法が取り入れられている。