秋田・角館の「蔵」を宿泊施設として開業へ、JR東日本と観光協会ら連携で、旧家の暮らしぶりを再現

JR東日本秋田支社と秋田県仙北市、田沢湖・角館観光協会は、2019年5月に締結した観光街づくりに関する連携協定の取り組みとして、仙北市に残る3つの蔵を改装し、同一ブランドによる宿泊施設とすることを発表した。2020年3月16日に「和のゐ 角館」として開業する。

使用するのは、仙北市が所有する「あきた角館西宮家」の2つの蔵と、仙北市角館伝統的建造物群保存地区に隣接する飲食店の蔵。ブランドの「和のゐ」には「歴史ある日本の文化・暮らしを体験する宿」の意味を込め、各施設内はそれぞれに異なる蔵の使用背景に関連した当時の生活風景が感じられる施設とするのが特徴だ。

例えば、高名な武士だった西宮家の旧前蔵を使用する「西宮家武士蔵」では、武士の文化や暮らしぶりが分かるよう、武士の道具などもそろえた。西宮家の旧ガッコ(漬物)蔵だった「西宮家ガッコ蔵」は、漬物を貯蔵するのに使用された歴史を重んじ、漬物に関する道具をデザインアイテムやモチーフで使用。反物屋の蔵だった「反物蔵」では、反物や道具をインテリアとして使用。自由に着物を羽織ることも可能とする。

「反物蔵」のイメージ

運営は、JT東日本グループの秋田ステーションビルが担当。チェックインはJR角館駅隣接の「ホテルフォルクローロ角館」で行なう。また、JRホテルメンバーズの加入ホテルとして、会員特典も提供する。JR東日本と仙北市、田沢湖・角館観光協会では今回の取り組みを通じ、角館エリアの観光需要創出と滞在型観光の拡大に繋げていく考えだ。

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