観光庁が発表した主要旅行業者47社の旅行取扱状況(速報)によると、2020年5月の総取扱額は、新型コロナウイルスの感染拡大による旅行の延期や中止の影響を受け、前年同月比97.6%減の95億7340万円となり、前月の減少率95.5%よりもさらに悪化した。内訳は、国内旅行が同96.6%減の81億7560万円、海外旅行が同99%減の13億5850万円、外国人旅行が同99.8%減の3920万円と、いずれも90%以上のマイナスとなった。
旅行商品ブランド(パッケージツアー:募集型企画旅行)については、国内旅行の取扱額が同99%減の8億4700万円、取扱人数が同99%減の2万8723人。海外旅行の取扱額はわずか1462万円で、取扱人数はゼロ。外国人旅行は、取扱額も取扱人数もほぼゼロと壊滅的な結果となった。
大手旅行会社の取扱額を見ると、JTB(10社)が同96.4%減の51億327万円、KNT-CTホールディングス(13社)が同98.7%減の6億6346万円、日本旅行が同98.2%減の7億9933万円となり、それぞれ前月よりも悪化。日本旅行、阪急交通社(3社)、ジャルパックなどは海外旅行の取扱額がゼロとなった。