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航空連合スターアライアンス、コスト削減とコロナ後の旅客体験向上で、アマゾンのクラウドサービスに全面移行

航空連合スターアライアンスは、アマゾンのクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」を導入する。今後、データセンターを閉鎖し、AWSコンサルティングパートナーであるTataコンサルタンシーサービス(TCS)との協業のもと、データ、プラットフォーム、アプリケーションなどすべてのITインフラをAWSに移管する。これにより、スターアライアンスのITインフラコストは約25%削減される見込み。

AWSは、世界で幅広く採用されているクラウドプラットフォーム。コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、ロボティクス、機械学習とAI、IoT、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、VR、ARなど175を超える機能のサービスを提供している。

AWSを利用することで、スターアライアンスは、加盟航空会社に対して、旅客体験を向上させることが可能なリアルタイム分析を提供することが可能になる。コスト削減とともに、コロナ後の旅行制限緩和を見据えてサービス向上を図っていく考え。

たとえば、AWSのデータベースを活用した「アマゾン・オーロラ」をベースとした手荷物追跡アプリケーションを構築。これによって、複数の航空会社の手荷物管理システムからのデータが統合されることで、世界中の空港スタッフが手荷物を追跡できるようになる。

また、AWS上の「Star Alliance Inter Airline Through Check-in Hub」では、アライアンスのチェックインを一元管理。加盟航空会社間の乗り継ぎでのチェックインや搭乗券発行をシームレスに行うことが可能になる。

さらに、乗り継ぎ時間のリスクを素早く判断し、利用者に通知することもできるほか、各マイレージ会員のリクエストを迅速に処理することで、よりパーソナライズされた旅行体験を提供することも可能になるとしている。