英オックスフォード・インターネット研究所(0II)は、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズとともに航空連合ワンワールドが2020年11月から2021年3月にかけて実施した新型コロナウイルス検査実証フライトについて、その有効性を確認した。
この実証では、米国8空港と英ロンドン・ヒースロー空港間のフライトで実施され、乗客は米国出発72時間前以内、ヒースロー空港到着時、到着後3~5日後の3回PCR検査を受けた。実証参加者は約600人。
収集されたデータを分析した結果、出発前に陽性が判明したのは全体の1%で、その乗客は旅行を断念した。ヒースロー到着時の陽性者はゼロ。到着後3~5日後の検査で陽性と判定されたのは全体のわずか0.4%だった。
OIIによると、実証参加者の99.7%が、到着後の隔離が免除され、検査費用が手頃な価格であれば、出発前検査を受ける用意があると回答しているという。
必要であれば出発前72時間以内に検査を受けると回答したのは70%。出発前と到着後とも受けるとの割合もほぼ同等となった。また、空港で出発前に受ける必要がある場合、それに従うとの回答は70%を超え、目的地の空港で受けることをいとわないとの回答も75%となった。
このほか、検査費用については、大部分が1回50ドル(5450円)以下なら支払うと回答。1回100ドル(10900円)以上も15%にのぼった。
※ドル円換算は1ドル109円でトラベルボイス編集部が算出