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ウクライナ危機が航空回復に暗い影、すでに4月と5月は1400万席以上が減少 ―OAG分析

航空データ分析を提供するOAGによると、2022年2月第4週の世界の航空座席供給量は当初予測の8210万席を若干上回り、3月第1週よりも1%増加する見込み。しかし、この予測には、流通システムからまだ削除されていないウクライナへの航空便約10万3000席も含まれている。

OAGでは、ロシアによるウクライナ侵攻は、航空業界の回復に暗い影を落とし始めていると分析している。2月第4週に3月分として約160万席が追加されたが、同時に4月と5月の両月で約1400万席以上が削減されている。それでも、過去2年間の打撃に比べると、まだ影響は小さい。

世界の航空会社の供給量は確実に回復しており、2月第4週では前年同期と比較して54%増、2900万席増加した。西欧では256%、北米では62.8%、東南アジアでは26%それぞれ増加。一方、東アジアは同8.0%増となっているものの、世界では最も成長率が低い。

国別でも西欧の伸び率が目立ち、フランスは同183%増、ドイツは同332%増、イタリアは同425%増。北米でも米国は58%増だが、カナダは240%増と急回復している。アジアでは、中国が同7.7%増、日本が14.5%増にとどまり、ベトナムは同16.5%減と前年を割り込んだ。