JR東日本は、福島県のいわき駅に日本初となるICカード「Suica」を活用したスマートホテル「ホテルB4T」を2023年1月に開業する。2020年3月に全線が開通したJR常磐線復興の第2ステージとして開業するもので、デジタルネイティブ層のニーズに応えつつ、人手不足など地方の課題を解決することで、地方創生や沿線の活性化を進めていく。
ホテルB4Tは全227室。予約からチェックイン、チェックアウトまでの手続きが、Suicaとスマートフォンで完結し、滞在中の困り事は、スマートフォンからオンラインチャットやビデオ通話にてスタッフがサポートする。
また、SuicaおよびモバイルSuicaが客室キーになる「Suicaスマートロック」を採用。すでに、JR東日本グループなどのオフィスや商業施設などで導入実績があるが、ホテルの客室キーとして日本初となる。
このほか、SQUEEZE社によるホテル管理システム「suitebook」を採用。さまざまな外部サービスとのオンライン連携を可能とした。JR東日本が推進するJRE POINTや、個室ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」などと連携する。
今後、JR東日本は直営方式だけでなくフランチャイズ方式での出店も目指し、少ない客室数(30室程度以上)でも出店が検討できるため、首都圏の中間駅や地方都市、狭小な立地などにも出店エリアを広げていきたい考え。