クールジャパンのデジタル化へ機運醸成図るサミット開催、デジタルマーケティングのアワード結果も発表

クールジャパンDXサミット実行委員会は、「クールジャパンDXサミット2023」を2023年10月4～5日の2日間にわたって実施した。このイベントは、デジタルテクノロジーと日本の魅力を融合させ、クールジャパン戦略のデジタルシフトの機運を高めることを目的としたもの。

イベントでは、2日間で8つのセッションを実施。観光分野からは星野リゾート代表の星野佳路氏ら、日本の伝統・コンテンツ・食からも多くのキーパーソンが登壇し、観光DXや海外での日本のファンづくりなどをテーマに、議論やプレゼンテーションを展開した。初日の4日はオンライン、2日目の5日は大阪会場で開催し、合わせて約2500名の申し込みがあったという。

クールジャパンDXサミット2023セッションの様子

また、「クールジャパンデータ&デジマケアワード」の最終プレゼンを開催。クールジャパンのデジタルマーケティング活動における創造性や新規性、クールジャパン推進へのインパクトなどを基準に審査し、結果が発表された。

最優秀賞は「杉本商店」が受賞。同社が手掛ける干し椎茸を欧米へ浸透させるデジタルマーケティングが高く評価された。杉本商店は、干し椎茸を食べる文化がない欧米に、Instagramと翻訳ソフトを駆使するところからスタートし、地道かつ斬新なデジタルマーケティング手法を積み重ねて多くの日本の干し椎茸のファンを獲得した。

また、優秀賞は、広告費0円で100％ウェブ集客による体験型飲食店「WORLD」、特別賞には越境ECを活用して全国100種類の日本酒を販売する「Agnavi」がそれぞれ受賞した。