世界の都市総合力ランキング2023、ロンドンが首位、東京は3位の一方で弱みにナイトライフ充実度ハイクラスホテル客室数

森記念財団都市戦略研究所は、2023年版「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」を発表した。今回は、コロナ時代の影響を特に受けた社会や暮らしの指標(航空ネットワーク・生活コスト・賃金・働き方など)が、都市の総合力を構成する6分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通アクセス)のランキング結果に色濃く反映される結果となった。

それによると、GPCIトップ都市はロンドン。ニューヨーク、東京、パリ、シンガポールが続き、トップ5の順位に変動はなかった。今年は初めてドバイがトップ10入り。国際博覧会や早急な渡航規制解除などが後押しをした。一方、昨年10位だった上海は、コロナの水際対策が長引いたことが影響し、トップ10から外れた。

ロンドン、シンガポール、ドバイは、「外国人訪問者」「国内・国際線旅客数」の伸びに加えて、3都市ともに「文化交流」の「ハイクラスホテル客室数」の順位が特に高くなった。また、「交通・アクセス」では、「国際直行便就航都市数」の順位も高くなった。

「文化・交流」で東京は5位、トップはロンドン

分野別に見ると、「文化・交流」では東京5位。「ホテル客室数」(1位)や「食事の魅力」(1位)が強いものの、「観光地の充実度」(17位)、「ナイトライフ充実度」(30位)、「ハイクラスホテル客室数」(20位)が弱い。

この分野のトップ5は、ロンドン、ニューヨーク、パリ、ドバイ、東京。ロンドンは、GPCI2022で4位まで下がった「外国人訪問者数」で1位を取り戻したことで文化・交流のスコアが上昇。また、シンガポール、バンコクは、どちらも「外国人訪問者数」「観光地の充実度」「ナイトライフ充実度」などでスコアを伸ばした。日本では大阪が25位、福岡が47位。

ナイトライフ充実度トップはロンドン。以下、マドリード、サンパウロ、バルセロナ、ニューヨークが続いた。

「交通・アクセス」で東京は8位、トップはアムステルダム

東京の「交通・アクセス」の順位は8位。「国内・国際線旅客数」や「タクシー・自転車での移動のしやすさ」でスコアを上げたことや、東京の強みである「駅密度」(5位)や「公共交通機関利用率」(1位)で高順位を維持し、順位が高まった。一方、「国際線直行便就航都市数」(27位)や「空港アクセス時間の短さ」(29位)は低い結果となった。

この分野の世界トップ5は、アムステルダム、フランクフルト、ニューヨーク、ロンドン、パリ。4位のロンドン、6位のドバイ、7位のシンガポール、8位の東京は、新型コロナによって減少していた国際航空便の運航が回復し、「国内・国際線旅客数」「航空機の発着回数」の2つ指標でスコアを伸ばした。

「環境」、東京は16位、福岡が20位に上昇

東京の「環境」の順位は16位。都市の気候変動イニシアティブへの参画数や、CO2排出目標率の高さで競争力が低下したことで、「環境への取り組み」(15位)や「都市空間の清潔さ」(10位)で順位が低下した。

世界トップ5は、ストックホルム、コペンハーゲン、ジュネーブ、ヘルシンキ、ウィーン。トップ10都市はヨーロッパの都市が多いが、6位のメルボルンと7位のシドニーといったオーストラリアの都市も際立った存在感を示している。また、アジアでは、リサイクル率の高いシンガポールが12位、ソウルが14位。「都市空間の清潔さ」でスコアを伸ばした福岡が20位に上昇した。

「経済」、東京は10位にダウン

「経済」では、東京は10位にランクダウン。「GDP成長率」(47位)「優秀な人材確保の容易性」(40位)「法人税率の低さ」(43位)などが改善されていないことが主な要因。さらに今年は「賃金水準の高さ」(29位)や、コワーキングスペース数やインターネット速度で測る「ワークプレイス充実度」(22位)でも順位を落とした。

世界トップ5は、ニューヨーク、ロンドン、北京、シンガポール、チューリッヒ。このうち、ワークプライス充実度トップ5は、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、北京、香港。日本では、大阪が38位、福岡が42位。

報道資料より

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