2024年の世界の消費者トレンド、6つのポイント予測、「AIに聞け」が浸透、「サステナブル懐疑」や「お手軽ウェルネス」も

大手市場調査の英・ユーロモニターインターナショナル社は、2024年版の「世界の消費者トレンド」を発表した。その中で、同社は、2024年に予想される6つの消費者トレンドを選んだ。

まず、ひとつめが「AIに聞け(Ask AI)」。生成AIがユーザーにとっての共同制作者となり、人々の意思決定やブランドとのかかわり方に影響を及ぼし、日常生活により深く浸透していくと指摘。調査によると、17%の消費者が複雑な質問に対して、カスタマーサービス用チャットボットを活用することに抵抗がないと回答した。

2つ目が、「一瞬の気晴らし(Delightful Distractions)」。たとえ短時間であっても、ときめきを生み、緊張を解き、心配事を忘れさせてくれる一瞬を求めていると分析している。調査では、55%が体験型の店舗で買い物をしたことがあると回答したほか、29%がユーザー体験をパーソナライズされることに抵抗がないと答えた。

3つ目は、「サステナブル懐疑(Greenwashed Out)」。消費者はサステナブルな生活を意識して行動を変えてきたが、果たして企業や政府がやるべきことをすべてやっているのか、疑問に感じているとしている。調査では、64%が日々の生活の中で環境に良い変化を与えようとしたと回答した。

4つ目は、「広がる分断(Progressively Polarised)」。世界の緊張がさらに高まるなか、社会的・政治的な主張を掲げるブランドに対する消費者の反応は予測が難しいとした。32%の消費者が政治的・社会的な問題に対して積極的に関わっていると回答している。

5つ目として、「クリエイティブな倹約家(Value Hackers)」。消費者は節約を優先しつつも、うまくやりくりする方法を模索していることを挙げた。74%がに日用品の値上げが心配と回答。またも44%が、これまで以上に節約する意向を示した。

最後が、「お手軽ウェルネス(Wellness Pragmatists)」。消費者は心身の健康に対して、普段の日常に溶け込むような、簡単かつ効果的なアプローチを取り始めている。調査では、85%が効果が保証されている美容商品にはもっと出費するつもりだと回答した。

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