2014年ゴールデンウィーク、国内・海外ともに減少、総旅行人数は2243万6000人に

JTBは、2014年のゴールデンウィーク(GW)期間中の旅行動向の見通しをまとめた。JTBは、今年は日並びの影響で旅行が集中するのは後半4連休で、節約志向の高まっているものの旅行意欲は堅調だと結論付けている。国内旅行、海外旅行ともに人数は昨年より減少するが、総旅行人数は2243万6000人と過去 3 番目に多い水準の見通しを立てた。

旅行人数の海外と国内の内訳では、海外旅行が昨年比11.4%減の47万4000人、国内旅行は3.6%減の2196万2000人と予測。消費増税による節約志向や日並び、円安などが影響して国内・海外ともに人数は減少傾向だ。また、費用面では、国内旅行の平均費用は3万4400円と前年比4.2%減、海外旅行は24万9500円で前年比8.1%増と推計。海外旅行の費用が増加している理由としては、円安や新興国からの旅行者増加による現地ホテル代などの上昇、燃油サーチャージが影響するものとみている。

また、前半が飛び石型の連休となる日並びの影響で、旅行が後半の5月3日から6日の4連休に集中。予約状況では、国内旅行が3日、4日の宿泊が中心で、海外旅行は近隣諸国への出発のピークが5月2日と3日となっているという。遠距離の欧州は4月26日、27日の予約も多い。


JTBプレスリリースより

▼海外旅行:日並びの影響で欧州、ハワイが減少

短い日程で台湾など近距離が堅調

2014年のGWは、間に平日が3日はさまれており遠距離の旅行が難しい日並び。その影響で、旅行日数がかさんでしまう欧州やハワイも8%程度の減少が見込まれている。近距離については台湾、グアム、サイパン、シンガポールの人気が高いという。特に台湾はLCCなど座席供給量の増加しており、行きやすさも人気の理由だろう。

一方、JTBは国際関係の影響で落ち込んでいた韓国、中国は今年も減少傾向が続き、政情の混乱が続いているタイについては消費者が間際まで状況をみるだろうと予測している。


▼国内旅行:大阪方面が話題豊富で人気に

「観光列車」目的の旅が人気に

国内旅行では、大阪方面で3月開業の「あべのハルカス」やユニバーサル・スタジオの関心が高く増加を見込んでいる。また瀬戸内では「瀬戸内しまおわ2014」のイベント、四国は四国八十八か所霊場開創1200年の各種記念事業など話題も豊富で人気を集めるのではないかとしている。

また、JTBは消費者動向アンケートで鉄道人気が高まっていることも指摘。各地では観光列車の運航が話題を集めており、「ななつ星」「おれんじ食堂」「特急A列車で行こう」などを目的とした旅行などの増加を見込む。

この調査は、1200人から回答を得た旅行動向アンケートと、JTBグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計したもの。2014年4月25日~5月5日の間に出発し1泊以上の旅行を対象にした。

参考記事>>>


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