ジャパン・トラベル・ウィークが初スタート、観光3イベントとユニークベニューで日本を世界にアピール

「ジャパン・トラベル・ウィーク」がスタートした。ジャパン・トラベル・ウィークとは、訪日外国人の増加を目指す「VISIT JAPAN トラベルマート 2014」、「VISIT JAPAN MICE マート 2014」、海外・国内・訪日旅行の喚起を目指す「ツーリズム EXPO ジャパン」の 3 つの観光イベントが開催される2014 年 9 月 24 日(水)から 30 日(火)までの 1 週間。今年、初めての試みとなるもので、同時期に開催することで相互連携し、観光産業の果たす役割とその効果を国内外に発信する。

*画像は、左からUNWTO タレブ・リファイ事務局長、JNTO 松山良一理事長、久保成人観光庁長官、日観振・山口範雄会長、JATA・ 田川博己会長


IMG_6522ジャパン・トラベル・ウィークの開幕にあわせ、9月25日にはそれぞれのイベント主催者が共同記者会見を実施。冒頭で挨拶に立った、観光庁の久保成人長官(写真右)は、「(観光は海外との)相互交流が不可欠」として、3つのイベントを同時に開催することにの意義深さを強調。来年以降も、観光庁として各関係機関と連携することで同様のフレームで開催していきたいと考えを明らかにした。

国連世界観光機関(UNWTO)のタレブ・リファイ事務局長は、今回の取組みについて「素晴らしいイベント」と国内外のステークホルダーとともに連携していることを評価。日本で大規模な観光イベントが行われることが、海外から日本の観光業界が外国人を受け入れる姿勢を発信できるものだと説明した。

各主催者が説明した各イベントの規模や内容などについては以下の通り。

【VISIT JAPAN トラベルマート 2014/VISIT JAPAN MICE マート 2014】

国土交通省 観光庁と日本政府観光局(JNTO)が主催する両イベントには、26か国・地域から350のバイヤーと12の海外メディアが来日。MICE分野では、8か国・地域から17社のバイヤーが来日しており、あわせて2日半で9000の商談を予定している。

商談会終了後の視察旅行では8つコースに約150人が参加を予定。コース内容としては、体験型、新しいコンテンツを主として、北陸新幹線が開通する北陸信越の各自治体や東北、MICEで提案できるユニークベニューを視察してもらう。日本政府観光局(JNTO) 松山良一理事長は、こうした活動を通して、MICEや訪日旅行の造成につながることに期待感を示した。


【ツーリズムEXPOジャパン2014】

これまで開催されてきた「JATA旅博」と「旅フェア日本」が統合し、新たなイベントとして開催される「ツーリズムEXPOジャパン2014」。初めての開催となる今年は、151か国・地域から1129企業(1817小間)の出展規模で15万人の来場者を見込んでいる。国内からの出展者は、全都道府県から574企業・団体(1098小間)。

日本観光振興会の山口範雄会長は、地域経済活性化のひとつとして観光が捉えられていることを指摘。全国で新たな観光の魅力や観光地づくりが盛んになっており、グローバル競争に勝ち抜くためにも「イベントを最大限に活用してほしい」と語った。

JATAの田川博己会長は、観光立国から観光大国へ成長する礎になるイベントとなることに期待。真の世界のイベントになるべく、PATAやUNWTOとの連携し、2020年東京オリンピック後にもつながる展開を検討していく方針を示した。


▼ユニークベニュー「東京国立博物館」で

1700名の招待客に日本の魅力をアピール

「ジャパン・トラベル・ウィーク」の一環として、日本のおもてなし「和の世界」を体験できる交流会「JAPAN NIGHT」が開催された。昨年、「旅博2014」で行われた増上寺での前夜祭に続くもので、今年のベニューは東京・上野の東京国立博物館。日本を代表するユニークベニューに世界各国の観光大臣、在日大使、観光関係者などを招き、日本の魅力をアピールした。

その模様を以下の画像で紹介する。


(トラベルボイス編集部:山岡薫)

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