政府の観光分析ビッグデータ、外国人旅行者の「滞在」や「移動」のメッシュ分析を新規追加、SNSでノウハウ共有も

内閣官房「まち・ひと・しごと創生本部事務局」は、自治体の産業や人口、観光客の流動状況に関するビッグデータを可視化できる「地域経済分析システム(RESAS:リーサス)」の機能を拡充する第2期開発の一環として、先ごろ一部マップの先行リリースを行なった。

このうち、「観光マップ」に追加したのは訪日外国人旅行者に関するデータ。国籍・訪日目的別の訪問人数を示す「外国人訪問分析」や、宿泊動向を把握できる「外国人滞在分析」、および滞在状況をメッシュ単位で表示し、移動状況を表示する「外国人メッシュ分析」などで、いずれも一般の利用が可能となっている。

また、SNSサイト「RESAS COMMUNITY」も開設。RESASを活用して、全国の自治体職員同士の情報交換やノウハウの共有を促進するもの。課題や悩みの相談や事例、政策案の投稿などを行ない、「いいね」やコメントもできるようにした。SNSサイト内でのみ閲覧できるオリジナル・コンテンツも提供していく。

さらにこのほど、RESASの若者層の活用促進を狙い、高校や大学などでの「出前講座」を行なうことを決定。操作方法の説明だけではなく、地域や故郷について楽しみながら考えるワークショップも行なう。

2015年10月6日の品川女子学院での出前講座を皮切りに、茨城大学、昭和女子大学での講座も予定している。以降も、要望に応じて全国各地で講座を提供する予定だ。

なお、学生に対するRESASの普及として現在、RESASを活用した政策アイディアを募集する「地方創生☆制作アイデアコンテスト2015」も実施している。




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